スマホのどこかに、保存したレシピが200件眠っています。グループチャットのスクリーンショットフォルダ、誰も開かないブックマークバー、おばあちゃんが封筒の裏に書いたレシピをしまった箱。木曜の夕食を決めたいとき、どれも役に立ちません。どれも整理されていないからです。
レシピの整理を、木曜の夕食が30秒で見つかる状態まで進めるには、自分の献立の立て方に合ったブックと、2つのラベルと、準備に充てる午後が一度あれば足ります。順番に見ていきます。
方法を選ぶ前に、よくあるやり方がどこでつまずくのかを押さえておきましょう。
食事ごと。 朝ごはん、夕ごはん、デザート。ほとんどの人がここから始めますし、直感として正しい——このガイドがたどり着くのもこの形です。落とし穴は2つありますが、どちらも直せます。1つは、正直に言って2つの食事に合うレシピが存在すること(いわゆるフリッタ問題。朝食にも、昼にも、夕食にも合うあの卵料理です)。もう1つは、「夕ごはん」という名前だけでは、今夜の候補が20分で終わるのか2時間かかるのか分からないこと。
料理の系統ごと。 イタリアンフォルダ、和食フォルダ。あるレシピが2つにまたがった瞬間に動かなくなります——カツカレーは和食でありかつ揚げ物です。しかも、どの系統のフォルダも「今夜、手早く作れるのは何?」には答えてくれません。
入手元ごと。 スクリーンショットはこちら、ブックマークはあちら、紙の箱は棚の上。これは保管であって整理ではありません。レシピがどこにあるかは分かっても、いつ作るべきかは一秒たりとも教えてくれないのです。
大きな山を1つ作って検索に任せる。 山が小さいうちは成立します。やがて検索のたびに一から探すことになり、すでに持っているレシピをもう一度保存し直すはめになります。
食事ベースの構造には、残す価値があります。必要なのは、重なりに対するルールが1つと、手間の問いに答えるラベルが1つです。
実際に献立を立てる食事ごとに、ブックを作ります。
使わないものは飛ばして構いません。空のブックはノイズにしかなりませんし、コンプリートしてもご褒美はありません。マイレシピはもうあります。momoChefがアカウント作成時に用意するブックで、食事に当てはまらないもの——ソース、タレ、他のレシピの中で使う下工作、まだ整理していない取り込み済みレシピ——の受け皿になります。
重なりのルールは1つだけ。そのレシピを作りたくなったときに、最初に開くブックに置きます。朝食にも昼にも夕食にも合うフリッタは、夕方6時に自分が開きそうな場所へ置きます。名前の変更は自由なので、詳細はタイトルに持たせましょう。「グルテンフリーの誕生日ケーキ」はデザートに属したまま、見つけやすさも保てます。
続いて2つのラベルです。ブックが「どの食事か」に答えるのに対し、ラベルはブックでは答えられない問い——「今夜、何が作れる?」——に答えるためのものです。
料理の系統——ただし粗く。8種類で十分です。イタリア、和食、メキシコ、インド、タイ、中東、フランス、その他。「韓国系アメリカンフュージョン」を追加したくなったら、システムから外れています。
調理時間は、分ではなく範囲で。30分未満 / 30〜60分 / 1時間超。夕食は35分か40分かで選ぶものではなく、その夜の余裕で選ぶものです。
ラベルは、下ごしらえと加熱を合わせた合計時間の目安で付けます。表の型をコピーして、自分が作る系統に差し替え、そこで止めましょう。
| 系統 | 30分未満 | 30〜60分 | 1時間超 |
|---|---|---|---|
| イタリア | ペペロンチーノ | スパゲッティ・ボロネーゼ | 日曜仕込みのラグー |
| 和食 | 親子丼 | カレーライス | 一から仕込むラーメンスープ |
| メキシコ | ケサディーヤ | エンチラーダ | ビリア |
| インド | パニールの炒めもの | バターチキン | ビリヤニ |
| タイ | ガパオライス | 市販ペーストのグリーンカレー | 一から作るカオソーイ |
| 中東 | シャクシュカ | ムジャダラ | 羊肩肉のロースト |
| フランス | オムレツ | キッシュロレーヌ | カスレ |
| その他 | チャーハン | 餃子とご飯 | タマル |
ラベル付けの心得と、習慣を1つ。
面倒な部分はアプリが引き受けるので、設定は一度のまとまった時間で済みます。
検索がこのくらい強いので、仕分けは軽くて構いません。レシピを見つける作業は、仕分けたかどうかに依存しません。名前でも材料でもライブラリ全体から探せますし、お気に入りにあればワンタップで届きます。ブックの役目は、もう1つの楽しみのほうです。のんびりした日曜にデザートのページをめくること、家族と1つの本棚を共有すること。また開くものだけ仕分けて、残りはマイレシピに置いておきましょう。
整理の仕組みは、手入れで生き続けます。しかも手入れは小さなものです。週に1度、できれば献立を立てるのと同じ日に次を行います。
10分あれば、コレクションは道具のままでいられます。物置にはなりません。
レシピが何件たまったら整理が必要? 保存したはずのレシピが見つからなくなったら始めどきです。大事なのは件数ではなく、取り出せるかどうかです。
1つのレシピが、正直2つのブックに合う場合は? 作りたくなったときに最初に開くほうに入れ、残りはラベルに任せます。「手早いイタリアン」はラベルの検索であって、手入れの要るフォルダではありません。
すべてのレシピをブックに仕分ける必要は? ありません。レシピがどこにあっても、名前でも材料でも検索で見つかりますし、お気に入りが作って良かったものを近くに置いてくれます。ブックは閲覧と共有のためのもの。定番だけ仕分けて、残りはマイレシピに置いておきましょう。
紙のレシピはどうする? 写真を撮って、その写真から取り込みます。大事な紙なら箱に保管したままで構いません。システムに必要なのはテキストだけです。
家族に使ってもらうには? 夕ごはんのブックを家族と共有して、彼らのものにしてしまいます。ラベルの使い方を誰かに覚えてもらう必要はありません。
まずは小さく: 今夜、昨日作って、また作りたいと思ったレシピを1件、取り込むか書き留めます。夕ごはんに入れる。明日は、作ってみようか迷っている1件を。週末に2件を振り返ります。